九州の旬をお届けする旅行情報。今回は別府市のシンボルとも言える「別府公園」を徹底紹介します。
「別府に行くけれど、温泉以外にどこを歩けばいいのか迷っている」というあなたへ。別府駅から徒歩約15分(バスなら「別府公園前」バス停すぐ)の場所に広がる別府公園は、面積27.3㎡という広大な敷地に100年超の松林、梅林、桜並木、竹林、芝生広場が詰まった、市民と旅行者の両方に愛され続ける総合公園です。
明治時代の行幸に由来する格調ある歴史、別府観光の父・油屋熊八の記念碑、そして大分県内2位に輝く花見スポットとしての顔……。この記事では、別府公園の基本情報から四季の楽しみ方、周辺の見どころ、おすすめホテルまでをまとめて整理しています。別府散策の起点として、ぜひ最後まで読み進めてください。
別府公園とはどんな場所か?基本情報と特徴
別府公園は、大分県別府市の中心地に位置する都市型の総合公園です。別府市のシンボルパークとして、市民の日常的な散歩やランニングから、遠足・スポーツイベント・花見まで、年間を通じて幅広い形で活用されています。
記事ポイント① ・面積は27.3㎡の広大な敷地で、四季折々の植物が楽しめます ・JR別府駅西口からバスで「別府公園前」バス停下車すぐ、または徒歩約15分でアクセスできます ・入場料は無料で年中無休(入退場可能時間は7:00〜23:00) ・北駐車場は無料(8:00〜21:00、普通車105台)、東駐車場は有料で1時間以内無料 ・園内にはバリアフリー対応トイレ・スロープ・AEDが整備されています ・春の桜(ソメイヨシノ約100本)は大分県内花見スポットランキング2位に選出 ・竹林・梅林・芝生広場・テニスコートなど多彩な施設が揃っています
別府公園の施設情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒874-0903 大分県別府市大字別府野口原3018-1 |
| 開園時間 | 7:00〜23:00(入退場可能時間) |
| 定休日 | なし(年中無休) |
| 入場料 | 無料 |
| 北駐車場 | 無料 / 8:00〜21:00 / 普通車105台 |
| 東駐車場 | 有料(1時間以内無料、以降課金)/ 7:00〜23:00 / 普通車360台・大型25台 |
| お問い合わせ | 公園緑地課:0977-21-1473 |
| 公式情報 | 別府市公式サイト |
別府公園の歴史と由来
別府公園の歴史は、明治時代にさかのぼります。
現在の別府公園がある場所は、1906年(明治39年)に梨本宮守正王による御賜金によって、松の苗35,000本が植樹されたことが整備の始まりとされています。翌1907年(明治40年)には当時皇太子であった大正天皇の行啓があり、その行幸に合わせて周辺一帯がさらに整備されました。この時期に植えられた松の中には、現在も樹齢100年を超えるものが多数残っており、別府公園を象徴する松林の起源となっています。
その後、戦時中には米軍の駐屯地、さらに自衛隊の駐屯地として使用された時代もありましたが、駐屯地としての使用を経て現在の「別府公園」として市民に供用開始されました。戦後の激動を経ながらも、100年超の松林が守り続けられてきたことは、別府市の自然遺産として大変貴重なことです。昭和に入ってからは博覧会の会場としても利用され、竹林・梅林・池・芝生広場・テニスコートなどが順次整備され、現在の姿となりました。
別府公園の見どころを徹底解説
別府公園の魅力は、ただ広いというだけではありません。それぞれに歴史や個性を持つゾーンが園内に点在しており、散策するたびに新しい発見があります。
記事ポイント② ・樹齢100年以上の赤松・黒松が約500本残る松林は、市街地では全国的にも希少な存在です ・梅林ではブンゴウメ・白梅・紅梅が毎冬に見頃を迎えます ・春の桜(ソメイヨシノ)は例年3月下旬〜4月上旬が見頃で、大分県内でも人気上位のお花見スポットです ・面積約2,000㎡の竹林(モウソウ竹)は別府の伝統産業・竹細工にちなんで整備されています ・西門付近には「別府観光の父」と称される油屋熊八の記念碑があります ・外周1,700mの石組はすべて公園の整備時に出土した石が使われています ・芝生広場ではピクニックやボール遊びが楽しめます
100年の松林――市街地では全国有数の貴重な自然
別府公園のもっとも印象的な景観のひとつが、園内に広がる松林です。現在も約500本の松が茂り、そのなかには100年以上の年月をかけて育ったものも少なくありません。市街地のただなかに、これほど規模の大きな松林が保全されている例は全国的にも非常に珍しく、別府市の自然財産として大切にされています。
前述のとおり、この松林のルーツは明治39年(1906年)に梨本宮守正王の御賜金で植樹された35,000本の松の苗にあります。軍の駐屯地として使われた時代も含め、100年以上の歳月を経て根づき続けた松の木々は、別府という街の歴史そのものを体現しているようです。松の緑と青空のコントラストは、散歩をより豊かな時間にしてくれます。
桜と梅の名所――大分県内2位のお花見スポット
別府公園は花見の名所としても広く知られており、桜の開花時期には地元の方から観光客まで多くの人が集まります。春にはソメイヨシノを中心に約100本の桜が咲き誇り、花見スポットとしての人気は大分県内2位にランクインするほどです(ウェザーニュース調べ)。例年の見頃は3月下旬〜4月上旬ですが、毎年の気温によって前後するため、出発前に最新の開花情報を確認するのがおすすめです。また、春にはミツバツツジ・藤・ビオラ・チューリップも咲き、公園全体が色とりどりの花に包まれます。
冬には梅林でブンゴウメ・白梅・紅梅が順に咲きます。梅の見頃は例年2月頃で、桜よりひと足早い春の訪れを告げてくれます。別府市の公式サイトでは公園内の開花情報が定期的に更新されており、訪問前のチェックに役立ちます。
(参照:別府市内公園の開花情報)
竹林――別府伝統工芸のルーツに触れる空間
公園南側に整備された竹林は、面積約2,000㎡の空間にモウソウ竹が茂る、独特の雰囲気のゾーンです。大分県別府の竹細工は、全国一の生産量を誇る伝統産業として知られており、別府を訪れる人々にその文化を紹介する目的でこの竹林が整備されました。竹の間を歩くと、風に揺れる葉音と光の揺らめきが心地よく、松林とはまた異なる静かな時間が流れています。
竹細工の作品を実際に見たい方は、実相寺中央公園近くにある「別府市竹細工伝統産業会館」も合わせて訪れてみてください。展示鑑賞だけでなく、竹細工体験教室も開かれています。
油屋熊八の記念碑――別府観光を育てた人物
公園の西門付近には、「別府観光の父」と呼ばれる油屋熊八の記念碑が建てられています。1863年(文久2年)に愛媛県宇和島で生まれた熊八は、事業の成功と失敗を経てアメリカへ渡り、帰国後に別府で再起を図りました。1911年(明治44年)に亀の井旅館(現・亀の井ホテル)を創設し、1925年(大正14年)には「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」という名コピーを考案。富士山頂にそのフレーズを刻んだ標柱を建てるほどのダイナミックな観光PR活動や、1928年(昭和3年)に日本初の女性バスガイドを採用した定期観光バスの運行など、今日の別府観光の礎を築いた人物です。毎年11月1日には碑前祭が開かれ、その功績が偲ばれます。
別府公園の四季の楽しみ方
年間を通じて表情が変わる別府公園は、訪れる季節によってまったく異なる魅力があります。
記事ポイント③ ・春(3月下旬〜4月上旬)は桜・チューリップ・ミツバツツジが咲き、お花見シーズンで最も賑わいます ・夏は芙蓉の花が咲き、早朝や夕方の散歩・ウォーキングに最適な季節です ・秋(10〜11月頃)はキンモクセイの香りと紅葉が楽しめ、空が高く澄んだ散策日和が続きます ・冬(11月下旬〜2月下旬)はサザンカ・ツバキが咲き、梅が2月頃から見頃を迎えます ・ラジオ体操や犬の散歩など、地元市民のライフスタイルに触れられるのも早朝散策の楽しみです ・年間を通じて遊歩道・芝生広場が整備されており、家族連れや子ども連れにも安心して楽しめます
春:桜とカラフルな花々の共演
別府公園の春は、公園全体が花の宴となる最もにぎやかな季節です。ソメイヨシノが咲き始める3月下旬になると、地元の方はレジャーシートを持ってお花見を楽しみます。桜だけでなく、ミツバツツジの紫・藤の紫・チューリップの赤・ビオラのカラフルな花弁が一緒に視界に飛び込んでくる光景は、春の別府公園ならではのものです。朝の時間帯は人が少なくゆったり観賞できるため、早めの訪問がおすすめです。
秋:高い空と金木犀の香り
秋になると松林の中に紅葉の色が加わり、日本庭園的な静かな美しさが際立ちます。園内ではキンモクセイの甘い香りがただよう時期でもあり、散歩中に思わず立ち止まってしまいます。別府の秋の空は大陸高気圧の影響で空気が澄んでおり、公園から望む鶴見岳の稜線も鮮やかです。ウォーキングの適度な運動量と清涼な空気が、健康的な旅のリズムを作ってくれます。
冬:梅の香りと静かな松林の散歩
冬の別府公園は訪れる人が少なく、松林と梅林を独占するような静かな散策が楽しめます。11月下旬頃からサザンカ・ツバキが咲き始め、2月頃には梅林でブンゴウメや白梅・紅梅が開花します。凛とした空気の中で梅の香りを感じながら歩くのは、温泉が多い別府ならではの余暇の過ごし方です。冬場は基礎代謝が上がる季節でもあり、ウォーキングの効果も高まる時期です。防寒対策をしながら、朝の清々しい公園散策を楽しんでみてください。
別府公園へのアクセス方法
別府公園は別府市の中心部に位置しており、公共交通機関でも車でもアクセスしやすい立地です。
記事ポイント④ ・JR別府駅西口からバスを利用する場合、「別府公園前」バス停下車すぐ ・JR別府駅からの徒歩では青山通りを西へ進んで約15分 ・車でのアクセスは大分自動車道「別府IC」から約10〜15分 ・東駐車場は普通車360台収容で7:00〜23:00まで利用可能(1時間以内は無料) ・北駐車場は普通車105台、無料で8:00〜21:00まで利用可能 ・バイクの駐車料金は無料
| アクセス方法 | 詳細 |
|---|---|
| バス | JR別府駅より路線バス「別府公園前」バス停下車 |
| 徒歩 | JR別府駅西口から青山通りを西へ約15分 |
| 車 | 大分自動車道 別府ICから約10〜15分 |
| 住所 | 〒874-0903 大分県別府市大字別府野口原3018-1 |
別府公園の周辺観光スポット
別府公園の周辺には、観光スポットが数多く集まっており、公園散策と合わせて効率よく巡ることができます。
記事ポイント⑤ ・別府国際コンベンションセンター「ビーコンプラザ」と高さ約100mの「グローバルタワー」が公園南側に隣接しています ・別府市役所は公園北側に隣接し、行政施設の集まるエリアに位置しています ・別府の温泉文化を伝える「竹瓦温泉」は別府駅周辺徒歩圏内にあります ・別府市竹細工伝統産業会館では別府の伝統工芸・竹細工の展示と体験が楽しめます ・北浜公園・的ヶ浜公園など、海沿いの公園も徒歩圏内に点在しています
グローバルタワー(別府国際コンベンションセンター内)
別府公園の南側道路を挟んだ場所には、別府国際コンベンションセンター「ビーコンプラザ」が位置しており、その敷地内に高さ約100mの「グローバルタワー」がそびえています。展望フロアからは別府湾や鶴見岳を望む360度のパノラマを楽しめます。公園散策の後にフラッと立ち寄れる好立地ですので、セットで訪れてみてはいかがでしょうか。

別府市竹細工伝統産業会館
別府公園の竹林見学とセットで訪れたい施設が、実相寺中央公園近くにある「別府市竹細工伝統産業会館」です。全国一の生産量を誇る別府の竹細工を、実物の作品展示を通じて深く知ることができます。竹細工体験教室も随時開催されており、自分だけの竹細工作品を作るお土産体験としても人気があります。
竹瓦温泉
1879年(明治12年)創業の老舗公衆浴場で、別府温泉文化を象徴する存在です。明治・大正期の趣ある木造建築が国の有形文化財にも指定されており、建物を見るだけでも価値があります。砂湯体験でも知られており、体験の際は事前確認が必要です。別府駅周辺の商店街エリアに位置し、公園散策後の〆の一湯として最適です。
別府公園周辺のおすすめホテル3選
別府公園周辺(JR別府駅近く)には、アクセスのよいホテルが集まっています。公園散策を旅の軸に据えるなら、以下のホテルがとくにおすすめです。
亀の井ホテル 別府
JR別府駅から徒歩約5分の好立地。別府観光の父・油屋熊八が創設した老舗「亀の井旅館」を前身とする都市型ホテルで、別府市内で最も高さを誇る建物のひとつです。温泉大浴場(露天風呂・サウナ付き、男女別)は早朝6:00から利用でき、観光前の朝湯にも対応しています。朝食は和食レストラン「別府郷土料理 油屋熊八亭」またはバイキングレストランを選べる充実ぶりです。無料立体駐車場(300台)も完備しており、車でのアクセスにも便利です。
西鉄リゾートイン別府
JR別府駅から徒歩約8分の立地。福岡・天神からの高速バスでそのまま別府に乗り込む際の拠点としても使いやすいホテルです。温泉大浴場・露天風呂を備えており、リーズナブルに別府温泉を満喫できます。ビジネス利用から観光まで幅広く対応できる汎用性の高いホテルとして、地元でも評価の高い施設です。
ホテルアーサー KITAHAMA BASE
JR別府駅から徒歩3分。1913年(大正2年)創業の老舗ホテルを2024年3月にリニューアルしたライフスタイルホテルです。100%源泉かけ流しの天然温泉「一丁目温泉」をはじめ、サウナ・水風呂・カフェ・フレンチレストランを完備。旅人と地元の人が自然に交わる雰囲気が心地よく、公園散策の拠点として格別のホテルです。別府の街歩きや竹瓦温泉にも近く、観光動線が非常にコンパクトにまとまります。
別府公園のまとめと重要ポイント
別府公園は、明治時代の行幸に由来する100年超の松林を中心に、桜・梅・竹林・芝生広場が集まった別府市のシンボルパークです。温泉や地獄めぐりだけでなく、緑豊かな公園散策を加えることで、別府旅がより深みを持ったものになります。訪れる前に以下のポイントを確認して、快適な公園散策を楽しんでください。
- ✅ 別府公園は別府市中心部に位置する無料の総合公園
- ✅ JR別府駅西口からバス利用なら「別府公園前」バス停下車すぐ、徒歩なら約15分
- ✅ 入園・入場は無料で、年中無休(7:00〜23:00)
- ✅ 北駐車場(無料)と東駐車場(1時間以内無料)が利用できる
- ✅ 樹齢100年超の松が約500本茂る松林は全国的にも珍しい市街地の自然遺産
- ✅ 桜の見頃は例年3月下旬〜4月上旬、梅は例年2月頃が見頃
- ✅ 大分県内の花見スポットランキング2位に選ばれた人気スポット
- ✅ 竹林(約2,000㎡)では別府の伝統産業・竹細工文化の一端に触れられる
- ✅ 西門付近に「別府観光の父」油屋熊八の記念碑があり、毎年11月1日に碑前祭が行われる
- ✅ 公園の外周石組は整備時の出土石が活用された歴史的な造り
- ✅ バリアフリー対応トイレ・スロープ・AEDが各所に整備されている
- ✅ 公園南隣には「グローバルタワー」があり、別府湾の絶景を楽しめる
- ✅ 開花情報は別府市公式サイトで定期更新されているので出発前に確認すること
公式情報リンク集
※掲載情報は2025年12月時点を参照しています。営業時間・料金は変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
